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ベトナム訪問


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 体調を崩し、少し間が空いてしまいました。

 実は、少し体調が戻った機会をとらえて、弊社のメンマの供給基地であるベトナムとこのプロジェクトのパートナーである台湾の漬物業者さんを訪問して参りました。

 ベトナムは(特に私たちの活動場所である北部ベトナム)20年前の中国の様相です。役人の職権濫用のはなはだしいのは変わらずですが、この地域でも発展の速度が上がってきており、行くたびにインフラの整備が進んでいて、道路などは大変便利になりました。

 一方で、3年前から続くインフレは少し減速したものの続いており、落ち着きを取り戻す気配はありません。我々の商売も随分とやりにくくなってきました。いずれ先進国と発展途上国との格差は、どんどん縮まって行くことでしょうから、そのことを踏まえた商売の姿勢の変更が求められているのだと改めて認識を新たにしました。もとより、安い原料や製品を海外から持って来ようという考えは当の昔に捨てていますが、「適地適作」という信念に基づいて行う仕組みづくりにしても、その地域のコストをよく意識していないと継続が難しくなると改めて考えさせられました。

 さて、面白かったのは台湾です。4年前の前回訪問から少し間が空いただけに、厳しいショックを受けました。やはり道路整備はよく進みました。感心したのは新幹線です。日本が協力して経営している台湾新幹線は、前回に比べ利用者が相当増え、空席が目立った客室も7割がた客で埋まっていました。

 もっと驚いたのは食生活の変化です。洋風化の進展で、焼き餃子はホテルのビュッフェコーナーにはありません。誤解の無いように申し添えますが、比較的安いホテルに泊まりますので、そんなに気取り澄ましてヨーロッパ向けのサービスに凝っているような場所では無いのにです。お客様はほとんど台湾の方のように見受けました。台湾の昔をご存じの方ならおなじみ「檳榔」の看板も激減しました。

 地域国家としての規模の小ささを常に意識してきた台湾が、良し悪しはともかくアジアのモデル国家を意識し飛躍しようと必死で努力していることを感じた次第です。翻って、日本人として、中小企業経営者として、私たち自身がもっと積極果敢に世界を意識し社会貢献の責任を果たしていかなければならない。「現状維持は罪だ。」と決意を新たにして帰りました。