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生野菜から立ち上げる苦しみ


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 ヤマザキの商品づくりの基本姿勢は、生鮮野菜の洗浄・カットから始めて、加熱調理・包装・殺菌・梱包という具合に「ナマ」からすぐ食べられる「料理」までを一気に一工場で処理する独特の管理にある。従い、じゃがいも、ごぼうなど原則年に一回しか収穫できない野菜の貯蔵技術が問題になる。(これを私たちは保鮮技術と呼んでいる)これは、長年の体制づくりの努力で乗り切ってきました。

 しかし、根菜類の中でも人参は厄介だ。鮮度保持期間が非常に短い。だから、北海道から九州まで産地を移り替えながら年間確保に努力する。北海道では冬に人参は採れません。その時九州ではとれるのです。

 これはまだ良い方です。果菜類(花を咲かせ実を食べる野菜)となるとかなり困難を極めます。その典型が今苦労の最中にある「かぼちゃ」です。旭川工場のじゃが芋に次ぐ、テーマは、かぼちゃでした。北海道産かぼちゃで8月25日から4月5日までの7ヶ月を超える期間、収穫を続けながら貯蔵でつなぎ、ナマから立ち上げる加工をしている。

 その後、ニュージーランド、6月中旬から8月25日までメキシコ。文字通り、世界の畑を転戦する。地球の南半球と、もともとのかぼちゃのふるさとメキシコを利用するこの作戦は、実践3年目に入るのですが、なかなかの苦戦です。今回はメキシコの最後の船積みが、7月16日予定が23日に一週間遅れるということになってしまった。このアクシデントのために8月15日から10日間に加工する予定の原料が品切れとなってしまう。

 この間の荷物をどう手配するか。このピンチをたくましい我が社の若手社員がどう乗り切るか。この一週間であらゆる工夫の手立てをしなければならない。